切手コレクション1

私は切手コレクターではありませんでしたが、今ではたくさんの切手を持ち歩いています。
切手は最後の味付け。封筒と便箋が器(うつわ)としたら、メッセージはそこに盛りつけられるメインの料理。そして切手は最後のスパイスと考えます。本来その出来上がった手紙の雰囲気に合わせて切手を選ぶのですが、私の選び方の基準は、第一に「相手が好きそうなものを選ぶ」です。例えば先日のお礼状には力道山(昭和初期のプロレスラー)デザインの切手を使いました。えっ?と思われるかもしれませんが、直感でその方が好きだろうなぁと思えばそういった切手をよく使います。結構喜ぶ方は多いのですよ。その後のリアクションは届いていませんが、多分目に止めてくれたはずです。
その次の選ぶ基準は色のバランスです。写真の赤の封筒は、本当に真っ赤なのですが、それにイタリア年の記念切手(ビーナスが日の丸を抱いている)を貼って昨年末も数名に手紙を書きました。毎回こんな派手ではセンスが疑われますが、クリスマスシーズンならこれぐらいは許されます。封筒の色がナチュラルやホワイトの場合は、宛名を書いたインクの色と合わせて切手を選びます。
切手の柄が強烈であれば邪魔されますが、封筒やインクの色との調和を考えて切手を選ぶのが一番きれいに収まるのではと思います。

ウイングド・ウィールの店舗でも切手を販売していますが、最近はなかなか良いデザインが入手できません。民営化の影響でしょうか…。私が購入する場所は自社店舗のほかに、東京大手町にある逓信博物館、地方の郵便局を覗くこともあります。

ちなみに、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)が六本木ミッドタウンで開催した「POST切手 〜 郵便が変わり始めた。切手のデザインはどう変わる。」(12/14-2/3)にハグルマ封筒は協賛していました。著名なデザイナー何十人もが切手のデザインを提案しているのですが、使いたいデザインが多くとても素晴らしい催しでした。終わってからの報告になってしまい申し訳ないですが、興味のある方には観ていただきたかったです。

手紙において、切手も言葉のひとつです。
個性豊かな切手文化が広がりますように!



封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹
P.S. Write Soon!