薬袋プロジェクト 1

知人が病院を開業するので印刷物などいろいろとお手伝いをしました。定番の薬袋(くすりぶくろ)も作ったのですがその発注数量は微々たるもの。理由は従来の薬袋をあまり使わなくなったということです。

最近の病院では、パソコンからプリントアウトされる薬袋が主流です。患者さんの名前・処方される薬・飲み方を紙(袋)に病院で印字します。手書きより間違いがなく、患者さんに渡した情報も病院に残るという利点もあります。
しかし私たち提供する薬袋は「昔ながらの薬袋」。手書きが基本です。私たちは何十年もこの薬袋を製造販売しているのですが、以上のような理由から、パソコン対応の薬袋が増え私たちの薬袋が減っているのです。

昔ながらの薬袋

裏には袋を開けやすいように切り込みが入っています。

安心感があって便利な袋なのですが、これもITの影響なのでしょうか、需要が減退していることは事実。私たちにとって切実な問題です。


そこで、この薬袋に何か新しい提案ができないものかと考え、二つのことをチャレンジすることにしました。
一つは「斬新なデザインによる薬袋提案」。もうひとつは「薬袋を薬袋以外の用途で提案」です。

昔からあまり変わらない薬袋の印刷デザインを若手のデザイナーに新しく提案してもらいます。
「あそこの病院の薬袋カッコいいねー」
「私は頓服・外用・内用と集めたよ!」
となるかはわかりませんが、薬袋のデザイン性を重視している病院はほとんどありません。
薬袋の受け渡しも顧客との重要なコミュニケーションだと思います。

そしてもうひとつのチャレンジは薬袋以外の用途での提案です。
もともと薬袋に使われている紙は純白色で薄くて軽くて比較的安価です。
フタがない代わりに袋の裏面には開けやすいような切り込みが入っています。
これらの特性を活かして他の用途で提案できないかと考えることにします。

薬袋に新しい魅力を付加するプロジェクト。
良いアイデアがあればよろしくお願いします。


封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹
P.S. Write Soon!!