ボッティチェリ

イタリアルネサンスの画家ボッティチェリは「プリマベーラ」や「ヴィーナス誕生」などを描いたことで有名です。鮮やかな色使い・神秘的なタッチ。私もファンの一人です。
そのボッティチェリの20代の頃の作品が一点だけ来日していると聞き、早速京都文化博物館に行ってきました。

「聖母子と天使」という作品一点だけでしたが最盛期の画風とはまた違い優しい雰囲気があって良かったです。やはりボッティチェリは素晴らしいですね。改めてそのオーラに感激してきました。
なぜボッティチェリはこれほどの絵画を残せたのか?という問いに、それはメディチ家という強力なパトロンがいたからだという答えがあります。時の権力者メディチ家のロレンツォは、ボッティチェリと親しく彼の才能に惚れ、作品に没頭できる環境を与えていたので大作に取り組めたという話です。
後世まで愛される作品が生まれた背景にはやはりこのようなパトロンの存在があるのですね。もしこれが時給制や出来高制で描かれたのであればこれほどの作品は生まれなかっただろうなと思いますし。
昨今の企業は商品にしろ何にしろ目標達成に向かって全速力という印象です。効率よくムダがあってはいけません。しかし理想とする何かをつくりあげるには少しこういった考えも必要ではないかと思いました。


プリマベーラとヴィーナス誕生 ウフィッツィ美術館蔵>


封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹
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