展示会「トンネル」

グラフィックデザイナー鈴木信輔さんと樋口寛人さんの新しいプロジェクト「トンネル」の展示会にお邪魔しました。

トンネルプロジェクト設立の目的は、グラフィックデザインをベースにし、考えや発想を自由に掘り進めることによって表現の幅を広げようというものです。第一回目はビジュアルブックを作成し、椅子に座って読んでもらうというインスタレーション的な展示をしています。

本来、グラフィックデザインという仕事は、クライアントの意向が強く反映されたり、その場の状況によっても、最初にデザイナーがイメージしたものとは違う形で完成することが多いのではと思います。仕事としてはそれで良いのでしょうが、そういった枷がなく自由な発想で最後まで表現できたとき、初めてデザイナーはその作品を自分自身で評価できるのかもしれません。トンネルプロジェクトの設立にはそんな想いもあるのではと感じました。

会場に展示されていたビジュアルブックはまさに今までにはない五感に響く書籍です。テキストがなくともグラフィックがメッセージを伝えてくれます。言葉がない分、観る人によってさまざまな捉え方ができるところも面白い。

どんな仕事であっても、常に理想の形を追い求めて自由な発想で掘り下げていくことは必要なことですね。トンネルプロジェクトの今後に注目していきたいです。


説明してくれた鈴木さん


トンネル Webサイト





封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹