ダイバーシティシンポジウム

D&I(ダイバーシティインクルージョンセミナー/シンポジウムに参加しました。ダイバーシティとは、社会や企業において、性差、障がいの有無、国籍など多様性を尊重すること。インクルージョンとは、そうした多様な人材を組織に受け入れ、取り込み、活用していくことです。

主催は、環境やCSRをビジネスの価値にと活動されている株式会社オルタナさん。参加者も学生・経営幹部・ダイバーシティ関連部署・内閣府の方まで幅広く200名もが参加されました。
その中でハグルマ封筒は中小企業の事例として発表の場をいただきました。
当社の女性スタッフの比率は50%を超えています。また多くの高齢者も働いています。しかしダイバーシティ化を目指してここまで増えたわけではありません。封筒市場が厳しくなり、新しい差別化として本当に良いものを生み出そうとして、結果的に職人(高齢者)の技術やデザイン・店舗運営などを任せられる女性が増えたのが実情です。特に女性を雇用しようという意識はありませんでした。しかしこのような紙製品・素材・デザインに関しては、女性のほうが志が高かったということだと思います。ダイバーシティを目指したわけではないといっても女性や高齢者が多くなるとやはりそれなりの体制を整える必要があります。産休・育休・連続休暇制度、復帰してからの働く時間帯も今では12通りの就業時間が存在します。せっかく頑張ってきた社員に辞められては困ります。そのような切実な事情によって会社に柔軟性が備わり、結果的に女性や高齢者が活躍する職場になってきたことを発表しました。


今回のシンポジウムでは大手企業の最新事例も発表されました。
障碍者雇用についての考え方、幹部を目指す女性へのサポート、社員巻き込んでの商品開発、そして在宅でも普通にコミュニケーションがとれるネットワークの必要性。確実に世の中は個人の生活を守りつつ仕事もできる環境に向かっています。そしてその取り組みにこそ知恵がもとめられ、それが新しい価値を生み出す土壌となるのですね。


オルタナD&I(ダイバーシティインクルージョン)シンポジウム
http://www.alterna.co.jp/11623




封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹