全国封筒年次大会にて

今月18日(水)「全国封筒年次大会」という催しがあります。
これは封筒会社を中心にその関連業界100社以上が集まる年に一度のイベントです。ゲストスピーカーを迎えて環境問題や郵便事情に関する講演、そして懇親会というプログラムです。私も実行委員をやっていますので準備など少し手伝いをしているのですが、そのプログラムの中で「封筒豆知識〜語源と解説」というコーナーがありまして、私がその担当として発表することになりました。

例えば、業界用語で「アラビア糊」というのがあるのですが皆さんはどんなものかご存知ですか?切手の接着面に使われている水を湿らすと粘着性が戻る不思議なタイプの糊です。封筒のフタ封をする部分によく使われています。この「アラビア糊」という名前はどこからきたのでしょうか…?

実はこの語源、アフリカ原産のアカシア科アラビアゴムノキという植物の樹液を乾燥させた「アラビアガム(gum arabic)」を糊の原料としていたことに由来しています。水に溶けやすく粘性も高いのでアイスクリームやガムシロップ、水彩絵の具にも使われているのです。業界でなにげに使っている名称でも由緒正しい語源があったのですね。
ーーちなみに入社当時の私は、水によって粘性が戻る魔法の糊なのでアラビアンナイト(魔法のランプ)のイメージから名付けられたのだろうか、と真面目に思っていました。

当日はこのような雑学も「封筒豆知識」としていくつか発表します。
役に立つというよりは聞いている人が「へぇ〜」と楽しんでもらえる内容にしたいものです。
好評ならここでも報告させてもらいます。



アラビア糊の加工 糊の色は淡黄色



封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹
P.S. Write Soon!