縦書きと横書き

先日の新聞に興味深い記事がありました。
夏目漱石の『ぼっちゃん』や太宰治の『人間失格』など、本来、縦書が基本の文庫本に横書きシリーズが発売されているという内容です。これはケータイやパソコン世代を狙って商品化されたらしいのですが評判は予想以上に良いようです。これも時代の流れなのでしょうが純文学を横書きで読むというのはどんなものなのでしょう…また違った印象を受けるかもしれませんね。

縦書きか横書きかという話は手紙にもあります。日本の伝統的な手紙の書き方は毛筆に縦書であります。しかしながら実際は横書きが多数派で縦書きは少数派です。私たちが幅広い年齢層にアンケートした結果も9割の人が縦書は苦手という答えでした。
日本の文字は縦で書かれたほうが美しく見えるのですが、残念ながら逆方向に進んでいるようです。私としても縦書作法は大切にしたいのですが、その前に手紙を書く習慣を先ず広めること=書きやすい横書きからという考えでおります。
しかしこの縦書か横書という議論はとても大切なことだと思います。


封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹
p.s. write soon!