紙トレンド -paperworld


papperworldというだけあって紙素材は豊富でした。もちろんラッピングペーパーのような個人向けがメインですが、中には業者(紙製品メーカーや印刷会社)向けの紙商材も少なくありません。それらを中心に見て回りましたが全体的な傾向は「カスタマイズサービス」。在庫品を売るのではなくその顧客のニーズに応じて小ロットで商品を作り提供するというサービス・ウリが目立ちました。

GMUND(グムンド)というドイツの紙メーカーがありますがここの紙素材は本当に素晴らしく思わず魅入ってしまいます。日本では(株)竹尾さんが取り扱っていますが「2/200」というキャッチコピーを掲げ、200kgの紙を注文いただければ2週間でオリジナルを作成、小ロットで様々な色紙にエンボスなどの柄をつけるサービスだと説明してくれました。


しかしGMUNDに限らずヨーロッパの紙メーカーの色合いというか全体バランスはカッコ良いですね。単品は勿論ですが商品全体のアートディレクションがしっかりしているのでしょうか…。木を見て森を見ず的な商品開発ではブランドは伝わりません。その会社が並べる商品全体の統一感、時には空間やスタッフまで、が独特の空気を創り出し顧客の心に響くのです。グムンドのブースはその好例でした。
また統一感というブランドは感じなかったもののインドやアジアの紙メーカーも見逃せません。製紙技術が格段に進歩していたり、ほぼ手作業の紙であったり、その多種多様な紙のパワーには圧倒されますし、当然、彼らも小ロットからのカスタマイズ歓迎というスタンスです。
画一的なものからその会社独自の紙素材へという傾向は今後更に進むように思います。
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余談ですがイベントコーナーをご紹介。

写真に写っている色とりどりのテープは実は厚手のフェルト生地でリール状になっています。自分の好きなイニシャルとフェルトの色を伝えると目の前でフェルトを型抜きキーホルダーにしてプレゼントしてくれます。無料でも自分オリジナルは満足感高かったです。



封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹
P.S.write soon!