monogram -2/3

モノグラムのデザインを考えます。
デザインひとつで与える印象は全く違うのでここは重要です。
デザインを考える上で大切なことは「仕事に使う」と「自分らしさ」。遊びすぎてはいけませんが普通すぎても自分らしさが生まれません。そこで少し個性的なものを6つ作成してみました。



どうでしょうか。気に入ったデザインはありますか。
上段の2点はどちらも手書きからできた書体をモノグラムにしています。手書きに近いこれらはスクリプト体と呼ばれ、正式な招待状や保証書などに使われるフォーマルな書体です。どちらもエレガントですが生い立ちが違います。左側は500年前からある銅版系の書体でクラシックさを持ちます。右は20世紀に入ってからデザインされたもので少しモダンな印象を与えます。
中段の2点はより個性的です。左側はヴィクトリアン調、小さい角(つの)や耳がデザインされています。右側の書体はブラックレターと呼ばれ威厳や重厚さを感じさせます。シルバーアクセサリーのメーカーによく見られますね。
書体にはそれぞれ生まれた歴史がありその背景を知ることによって見方も変わるものです。
下段の2点は3L(Three Letter)モノグラムです。基本の使い方は、左からファーストネーム、ラストネーム、ミドルネームと並びます。センターに大きなイニシャルがあるのでバランスもきれいです。しかしミドルネームを持たない私が使うにはなにか一文字イニシャルを入れなくてはいけません。ここでは右側に母方の旧姓イニシャル " I " を入れました。プライベートで使うならパートナーのイニシャルを入れることもありますが今回はビジネスなのでこちらにしました。
スタッフに見た目の印象を聞いたところ、上段右側のスクリプト体(モダンタイプ)か下段左側のThree Letter(ダイアモンド形)がイメージということです。まわりの人の意見を聞くこともコミュニケーションツールには欠かせません。私もその二つで迷いましたが今回はモダンなスクリプト体で作ることにします。

次回は印刷する色と仕上げについてです。


封筒会社と手紙のスタイル
杉浦正樹
P.S.write soon!